LiTime(リタイム)より発売しました。『超薄型金属ケースリチウムイオンバッテリー』についてレビューします。
今回お借りした台数は『12V100Ah×3台』

他レビュー者よりバッテリー個数が多い理由は『自宅使い』っと、単純に『バッテリー容量と出力性能が肝心』だからです。(それ以外に深い理由はない)
2025年5月|超薄型半固体リン酸鉄リチウムイオンバッテリー1ヶ月の使用経験から、超薄型金属ケースリチウムイオンバッテリーについても感想を述べたいと思います。
- 公式によるバッテリー仕様
- 超薄型バッテリーメリット
- 独立型電源作り(バッテリー3並列)
- バッテリー壁固定
- バッテリー充電(専用充電器/PV充電)
- バッテリー放電(単体/並列時)
※上記6点を軸にレビュー
黒島そんで、YouTubeを始めました‼伝わりにくいトコは動画もよろしく👍
※チャンネル登録ボタンが出るよ♪『はい・いいえ』選んでご視聴ください
超薄型リン酸鉄リチウムイオンバッテリーについて

黒島簡単にまとめると『薄い・重い・デカい・従来型12V100Ah同性能』です。
※決して揶揄してる訳ではありません。(引用・出典・image|LiTime公式サイト)
サイズ|バッテリー本体の厚みが薄くなり金属製ケースによる重量アップ
LiTime超薄型リン酸鉄リチウムイオンバッテリー12.8V100Ah【製品仕様】容量:1280Wh、電圧:12.8V、サイズ:530*280*60mm、重量:14.92kg
LiTime12.8V100Ahリン酸鉄リチウムイオンバッテリー(従来型)【製品仕様】容量:1280Wh、電圧:12.8V、サイズ:330*172*216mm、重量:10Kg
- 216㎜⇨60㎜(薄型になった)
- 10㎏⇨14.92㎏(重くなった)
- 330*172*⇨530*280*(デカくなった)
黒島金属ケースへ変わったことで、従来型バッテリーより『5㎏増』って感じだね♪
ちなみに『リン酸鉄リチウムイオンバッテリー12V100Ah Mini』に関しては、重量8kgです。(約2倍の増加)
容量|従来型リン酸鉄リチウムイオンバッテリー12V100Ahと変わらない
セル配置の変更により同容量、薄型化黒島どちらのバッテリーも容量100Ah定格12.8V、取り出す蓄える電力量『1280Wh』
従来型(セル配置の変更前)性能|従来型バッテリーと比較して変わる部分

黒島公式HPの情報を比較してみます。違う部分は太文字ね♪仕様表に記載無い情報は、マニュアルより抜粋。
従来型(超薄型)性能
バッテリー
- セルタイプ:角型LiFePO4セル(LiFePO4)
- 保証:5年(5年)
- サイクル回数:4000回以上(4000回以上)
- 公称電圧:12.8V(12.8V)
- 公称容量:100Ah(100Ah)
- 電力量:1280Wh(1280wh)
- 最大接続システム(並列&直列):最大4直列4並列(最大4直列4並列)
- 内部抵抗:≤40mΩ(≤40mΩ)
- 認証:FCC CE PSE RoHS UN38.3(PSE FCC CE RoHS UN38.3)
BMS
- BMS:100A(100A)
- 最大継続出力電力:1280W(1280W)
- 最大継続充電電流:100A(100A(1C))
- 最大継続放電電流:100A(100A(1C))
- 最大5秒放電電流:280A
- 最大1秒放電電流:330A
充電
- 充電方法:バッテリー充電器/オルタネーター/ソーラー 充電器(ソーラーシステム、発電機、オルタネーター)
- 充電電圧:14.4V±0.2V(14.4±0.2V)
- 推奨充電電流:20A(20A(0.2C))
温度
- 充電温度:0℃~50℃(0℃ to 50 ℃)
- 放電温度:-20℃~60℃(-20℃ to 60 ℃)
- 保存温度:-10℃~50℃(-10℃ to 50 ℃)
- 低温保護:付かない(付く)
その他
- 端子:M8*16 mm(M6*14 mm)
- 重量:10kg(14.92kg)
- サイズ:330*172*216mm(530*280*60mm)
- シェル材料:(ABS)アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(SPCC:Steel Plate Cold Commercial)
- 保護等級:IP65(IP65)
黒島まさかのM6ボルト‼そして、LTCP(低温保護)が付いてます。
超薄型リタイム公式(Q&A)
14.6V 20A充電器では約5時間、40A DC-DC充電器を使用すれば約2.5時間で満充電が可能です。
(※ リン酸鉄リチウムイオンバッテリーなので、LiFePO4専用充電器をお使いください。)
超薄型マニュアル
BMS
- 最大5秒放電電流:300A(公式画像内)
- 最大1秒放電電流:500A(マニュアル)

黒島専用充電器の使用もOKだ👍瞬間的な大出力も従来型12V100Ahアップ‼(薄型の方が少しだけ性能アップって感じ)
超薄型リン酸鉄リチウムイオンバッテリーメリット
他にも色々な場所へ取付できる‼超薄型リン酸鉄リチウムイオンバッテリーと言う事で『設置場所・金属ケース』この2点が最大の魅力に感じました。
黒島従来型のリン酸鉄リチウムイオンバッテリーより、狭い場所へ設置できる‼コレはとても有難い事です✨
ついでに、超薄型半固体リン酸鉄リチウムイオンバッテリーとの価格差を含めてお伝えします。
バッテリー設置場所を選ばない
『縦向き・横向き・壁面』設置OK【IP65防塵・防水仕様】完全密閉構造により、粉塵や噴流水の侵入を防ぎます。屋外での設置やソーラーシステムへの組み込みにも安心してご利用いただけます。
【多様な設置オプション】壁面、床下、作業台下など、自由なレイアウトで取り付け可能です。車両や船舶の限られたスペース(区画・船倉など)にも柔軟に対応します。
【幅広い用途に対応】RV、ソーラーシステム、マリン、オフロード車、トラックなど、多彩なシーンで活躍します。大容量1280Whで、長時間の電力供給を実現する12Vリン酸鉄リチウムイオンバッテリーです。
【超スリム設計・省スペース対応】厚さわずか約60mmの超薄型リチウムイオンバッテリーです。座席下や床下、壁面収納など、限られたスペースにもすっきりと設置できます。キャンピングカーやRV、ボートなど、コンパクトな環境に最適です。
【低温保護機能搭載】BMSが0°C以下での充電を自動的に制御し、寒冷地や冬季の使用時でも安全にお使いいただけます。低温環境下でもリチウムイオンバッテリーの性能を最大限に引き出します。
従来型のリン酸鉄リチウムイオンバッテリーも完全密閉構造により、粉塵や噴流水の侵入を防ぎます。この様に仕様や引用を比較し考えると、従来型と変わらない超薄型リン酸鉄リチウムイオンバッテリーです。
しかし、バッテリー目視や製品名を聞くと最大のメリットは感じ取れます。
それは、『多様な設置が行えそうな薄さ』だと言う事です。縦向き・平向き・壁面設置もできますから、バッテリー設置場所を選びません。
薄すぎて怖いくらいだ‼黒島これは従来型バッテリーではできない芸当ですね👍
※端子部分を下に向けた壁設置(メーカー確認)・LiTimeロゴが逆さまになる設置(NG)マニュアルなどに記載が有り
端子部分を下に向けた壁設置
LiTimeロゴが逆さまになる設置金属ケースによる安全性の向上
放熱性能は良いけど、外気温の吸収も早そう💦【金属製ケースによる高耐久性】高強度の金属製ハウジングを採用し、衝撃や腐食に強い構造です。アウトドアやマリン環境など、過酷な条件下でも安心してご使用いただけます。
SPCCとは、「Steel Plate Cold Commercial」の略で、JIS規格の「冷間圧延鋼板」に規定される普通鋼の一種です。
黒島表面に深い傷が付くと耐食性の下がる鋼となります。強度が高いからと言って、固定しない取り付け方法はNGです。
※従来型のアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)よりも強度は高いでしょう‼
超薄型半固体リン酸鉄リチウムイオンバッテリーより安い

2025年11月現在、超薄型と呼べる『リン酸鉄リチウムイオンバッテリー・半固体リン酸鉄リチウムイオンバッテリー』は国内販売2社だと思います。(LiTime以外は公式HP内を調べても出てこない)
世界的に見ても2024年1月にはInstagram内で拝見していた超薄型リン酸鉄リチウムイオンバッテリー、メーカさんとのやり取りを行った記憶があり、日本の薄型バッテリー販売は1年以上遅れているように感じます。
- LiTime:超薄型リン酸鉄リチウムイオンバッテリー5万円前後(12.8V100Ah1280Wh)
- Renogy:超薄型半固体リン酸鉄リチウムイオンバッテリー10万円前後(12.8V104Ah1331Wh)
- 取扱店:超薄型半固体リン酸鉄リチウムイオンバッテリー15万円前後(12.8V104Ah)
半固体電池の特性や安定性は折り紙付きですが、庶民にはちょっと手が出せないお値段です。
但し、超薄型半固体リン酸鉄リチウムイオンバッテリーにも良い部分があります。
それは、バッテリー重量と容量です。
- 超薄型半固体リン酸鉄リチウムイオンバッテリー12.8㎏
- 超薄型リン酸鉄リチウムイオンバッテリー14.92㎏
超薄型半固体リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの方が軽くて4Ah(51Wh)容量が多くなっています。
黒島どちらを選んでも間違いはないです。でも、私だったら超薄型リン酸鉄リチウムイオンバッテリー12.8V100Ah2個買います✨
※超薄型半固体リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを使ってみたけど、ちょいと初期不良って感じで返却(改良後の再販が楽しみです)
【超薄型】リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを使ってみた

- 独立型電源作り(バッテリー3並列)
- バッテリー壁固定
- バッテリー充電(専用充電器/PV充電)
- バッテリー放電(単体/並列時)
黒島早速、超薄型リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを使います。(動画内では全て解説)
※動画1本目②③(専用充電器)④(単体)
※動画2本目①③(PV充電)④(並列時)
誰でも作れる独立型電源作り

- ソーラーパネル
- 超薄型リン酸鉄リチウムイオンバッテリー
- 正弦波インバーター
- MPPTチャージコントローラー
- 関連部品などを使い
『小さな太陽光発電+蓄電池=自作』を行います。
簡単に言うと、自動車バッテリーを取り扱う電圧(12V/24V)範囲で行う『独立型電源システム』です。30V未満ソーラーパネルやバッテリーを使用するため、資格が無くても作れます。
ちょっとしたスペースが有れば電気の自給自足が可能になため、ベランダ発電やバルコニー(庭)発電など一般家庭でも取り入れられる小規模なオフグリッドシステムとなります。
ソーラー発電バッテリー蓄電を日中行い夜間に使う、消費電力が高く使用時間が長い1つの家電製品を目安にオフグリッドする事で、電気代節約(削減)が可能です。
言うまでもないですが、急な停電から防災時の停電まで幅広く電力供給をすることができます。
超薄型バッテリー設置について
壁固定(3点式)
壁固定(4点式)壁に固定可能な超薄型リン酸鉄リチウムイオンバッテリー、従来型バッテリーと比較して、棚置き(ラック)直置き(床など)より選択肢が増えました。
新しい選択肢となる壁固定は、簡単に言うと設置作業の追加です。重量物を壁固定する際は、2人体制から作業効率を高め安全に設置しましょう。
また、1人作業を行う場合は超薄型リン酸鉄リチウムイオンバッテリー下部へ物を挟み込み、嵩上げした常態でバッテリー固定を行うと安全です。
黒島固定方法はブラケットをバッテリー本体へネジ止めして、壁側の『下穴開け⇨プラスチックアンカー入れ⇨ビス打ち(固定)』と簡単です。
超薄型バッテリー接続について
壁から降ろしての電源作り(バッテリー3台)バッテリーターミナル部分は360°開けており、ケーブル接続の自由度が高い。
しかし、丸形圧着端子の重ね過ぎは接続ボルトがバッテリー本体より浅く締め込まれて充放電に支障がでる。必要に応じてM6ロングボルトを準備する事が望ましいです。
バッテリーターミナルへ接触する丸形圧着端子は、接地面の合う物を適切に選びましょう。
超薄型バッテリー2つの充電について
専用充電器による超薄型バッテリー充電手持ちの部品で行う充電方法は、専用充電器・ソーラーパネルによるバッテリー充電です。
黒島電源を作る前に専用充電器からフル充電をやってみました。
専用充電器(14.6V40A)によるバッテリー充電は、12.8V100Ah単体(3台分)で行います。推奨充電器14.6V20Aではないため、過充電保護機能が働くのか?についてもチェックしたいと思います。
リン酸鉄リチウムイオンバッテリー専用充電器(14.6V40A)

- 到着時のバッテリー電圧(残量%):13.17V
- 充電開始時刻:21時
- 充電終了時刻:22時30分頃
- 過充電保護機能(充電後の電圧低下):13.14V~12.9V

黒島バッテリー購入時の充電は『1時間33分』ってとこかな?その後、過充電保護が働いてました。
っという事で13.3V(満充電)に戻った黒島小さなバッテリー出力を行えば、保護解除から電圧が正常値(13.33V~13.34V)へ戻ります。
ソーラー発電によるバッテリー充電

- ソーラーパネル200W×2枚=並列接続
- MPPTチャージコントローラー60A(12.8V100Ah×3並列接続)
※日中MPPT最高20A前後
黒島内容としてはチャージコントローラー30Aタイプが良いですね(持ってないためコレを使う)
今回はバッテリー残量が比較的ある状態からのソーラー発電バッテリー充電です。
部品条件では1日120Ahバッテリー充電が行える(わが家の場合)ため、バッテリー残量0%なら2日半(晴天)フル充電まで時間がかかります。
超薄型バッテリー2つの放電(出力)について

『超薄型リン酸鉄リチウムイオンバッテリー数分間の連続出力』
- 単体バッテリー:正弦波インバーター12V2000WによるAC1200W付近の出力
- 並列接続バッテリー:正弦波インバーター12V2000W+1000WによるAC3000W付近の出力
※DC3840W付近まで放電量を引き上げたバッテリー大出力
黒島では、やってみます。(前回のリタイムバッテリー動画より出力アップを目指してみる)
※過去動画、出力不安定のためAC2600W付近でストップ
単体|リン酸鉄リチウムイオンバッテリー出力(放電)
この後、バッテリー出力停止(1352W到達)- ポータブル電源1台の充電:500W前後
- 容量拡張バッテリー2台の充電:1000W前後
※超薄型バッテリー1台から3台同時に充電(充電量の上昇は徐々に高くなる)
黒島っという事で、超薄型バッテリー出力は徐々に高まって落ちる‼ココの限界点を探ります。
早速、バッテリー+正弦波インバーター12V2000W=簡易的なポータブル電源の自作により出力チェックしました。
結果として、1280W連続出力可能な超薄型バッテリーに対して、1352W以下までの連続出力に成功です。
並列接続|リン酸鉄リチウムイオンバッテリー3個の出力(放電)
前回より接続方法を変えて3000W付近まで到達- ドライヤー:1200W(1000Wインバーター)
- ケトル:1300W前後(2000Wインバーター)
- ポータブル電源の充電:500W(2000Wインバーター)
※AC側3000W付近を目指し、DC側3840W以内に抑える
黒島3並列接続の状態から、両インバーター+超薄型バッテリー3台限界出力を狙います。
前回のバッテリー出力方法(2000W・1000Wインバーター⇨リタイムバッテリー3台)は異なり、出力経路を分けてダイレクトにパワーが伝わるケーブル接続に変更しました。
バッテリー出力方法に関して
- 2000Wインバーター⇨超薄型バッテリー2台
- 1000Wインバーター⇨超薄型バッテリー1台
バスバー追加から出力経路を分けて強化超薄型バッテリー側M6ターミナルに対して、丸形圧着端子R60-8~10っと、接点に不安を残した出力実験でした。
ケトルへ注いだ冷水が沸騰するまでの連続出力(2分間)、最高出力2957W(AC側:インバーター表示)3500W(DC側:バッテリーモニター表示)到達する事が出来ました。
黒島バッテリー形状が薄くなったからと言って、従来型より性能低下は無いです‼(ご安心を♪)
【まとめ】超薄型リン酸鉄リチウムイオンバッテリー性能は据置き

従来型リン酸鉄リチウムイオンバッテリー12.8V100Ahより
- 216㎜⇨60㎜(薄型になった)
- 10㎏⇨14.92㎏(重くなった)
- 330*172*⇨530*280*(デカくなった)
薄くなったメリットとして、壁固定ができたり狭い場所へ設置できたりと色んな場所へ設置可能になりました‼
性能面に関して
充電が進む中でも、最終的に保護機能がしっかり働き安全です。(ソーラー充電に関しても問題ない)
出力に関して、単体使用1352W付近まで到達、3台の並列接続では3500W付近まで出力できた。
※手持ち部品で行う出力実験の限度でした💦
これは、従来型リン酸鉄リチウムイオンバッテリー12V100Ah性能を据置きしながら、超薄型化に成功したリン酸鉄リチウムイオンバッテリーだっ‼(厳密には出力性能が上がったね♪)
黒島でも、300Ahまで作っちゃうと従来型(12.8V300Ah)とサイズ感変わらなそうだけど…薄型バッテリーには未来が有りそうだね‼(おしまい)
おまけ|並列接続・直列接続
並列接続:12.8V300Ah(12.8V100Ah×3台)
直列接続:12.8V100Ah×2台(25.6V)
直列接続:12.8V100Ah×3台(38.4V)黒島51.2V(48V)直列まで見せたかったけど…超薄型バッテリー3台しか持ってない(許してね♪)
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