- 完成品|作り込みの細かい部分の説明
- 自作|ケーブル作成を行う場合の注意点
どちらのケーブルを選べば良い?
- 自作派の私⇒自宅のオフグリッド電源システム作り(大量のケーブル・工具が必要)
- ケーブルを買う⇒1電源システム作り(工具・細かい部品を買わなくて済む)
- 切断面
- 圧着具合
- 絶縁処理
上記3点の加工が難しく、外見の綺麗なケーブル作りには「専用工具・細かな部品」が必要。
そして、市販されている完成品と遜色ないケーブルを作るまでは経験も重要なポイントです。
renogyリン酸鉄リチウムイオンバッテリー並列接続ケーブル選び
- 【買う・作る】2通りケーブル揃えてみた
- 【renogy・自作】ケーブル作り方の違いに思うこと
- 【renogy coreバッテリー2個】ケーブル接続やって思うこと
通電を行う目的は自作・完成品どちらも達成できますが「適切な作り方か?」っと言われたら、ケーブル自作までに足りない物があると強く感じています。
そのような部分を今回書き出してお伝えします。
【買う・作る】2通りケーブル揃えてみた
- ネット注文から揃える完成品バッテリー並列接続用ケーブル
- 小さな部品を買い集めて自作するバッテリー並列接続用ケーブル
renogy|バッテリー間接続用ケーブル38SQ
※バッテリー個数が増えればケーブル本数は増える
ケーブル仕様 長さ:30cm 太さ:38SQ 100% スズメッキ銅線 端子:M8 丸型端子(ケーブル両端) 撚り線:0.05SQ 裸銅線 定格電圧:600/1000V 定格温度:105℃(ドライ)75℃(ウェット) 許容電流:190A
主流|最大連続放電電流200A
使い勝手の良いリン酸鉄リチウムイオンバッテリー12.8Vには、連続放電200Aまで対応している製品が多いです。(12.8V×200A=2560W)
バッテリー出力する電流値よりケーブル許容電流値が低い場合「発熱⇒発火」最終的にケーブル自体が焼き切れます。
バッテリー間接続ケーブルを探している方は、
- バッテリー容量を上げた長時間放電
- 電力消費の激しい製品へ安定した電力供給
2点の目的に使う方が殆どです。
そのため「並列・直列」どちらの接続にしてもケーブル選びはとても重要です。
評判の良いrenogyリン酸鉄リチウムイオンバッテリー特徴まとめてみた
マッキー国内評判の高い「RENOGY」リン酸鉄リチウムイオンバッテリーCOREシリーズ「性能・種類」ついて紹介します。主にキャンピングカーサブバッテリーシステムとして人気の高いRENOGYバッテリー、私の使い方は「オ[…]
自作|バッテリー接続ケーブルキャブタイヤ38SQ・60SQ
キャブタイヤケーブル金額
- 38SQ|1メートル1300円(30㎝450円)
- 60SQ|1メートル1800円(30㎝600円)
メートル切り売り
※沖縄離島に住んでいるため、他県と比べたら少し高いかもしれません。
公称断面積(mm2) | 天然ゴム | クロロプレンゴム | 耐燃性架橋ポリエチレン | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
60℃ | 75℃ | 90℃ | |||||||
WCT WRCT・WRNCT | WNCT | EWCT EWRCT | |||||||
使用率(%) | |||||||||
100% | 80% | 50% | 100% | 80% | 50% | 100% | 80% | 50% | |
14 | 88 | 98 | 124 | 103 | 115 | 145 | 120 | 134 | 169 |
22 | 121 | 135 | 171 | 141 | 157 | 199 | 165 | 184 | 233 |
30 | 147 | 164 | 207 | 171 | 191 | 241 | 200 | 223 | 282 |
38 | 171 | 191 | 241 | 198 | 221 | 280 | 232 | 259 | 328 |
50 | 199 | 222 | 281 | 233 | 260 | 329 | 271 | 302 | 383 |
60 | 225 | 251 | 318 | 268 | 299 | 379 | 306 | 342 | 432 |
80 | 280 | 313 | 395 | 326 | 364 | 461 | 382 | 427 | 540 |
100 | 317 | 354 | 448 | 378 | 422 | 534 | 432 | 482 | 610 |
自作ケーブル(部品・工具)
- ケーブル(38SQ・60SQ)
- 丸形圧着端子(38-10/60-10)
- 絶縁テープ
- 自己融着テープ
- 電工ナイフ
- ボルトクリッパー
- 圧着ペンチ
本来は「ケーブルカッター・絶縁チューブ熱収縮」を使い並列接続用ケーブルを作る方が望ましい。
細かい部品工具|小さなソーラー発電バッテリーから作る蓄電部品
猫ちゃん【太陽光発電・蓄電池】自作したいです!ネット使って手軽に買える、オススメ部品を教えて欲しいです✨マッキー【Amazon/楽天市場】利用すると、簡単に太陽光発電の自作部品を揃えられ[…]
【renogy・自作】ケーブル作り方の違いに思うこと
※ケーブル作成を行う場合の注意点も一緒にお伝えします。
renogy|適切な処理「銅線の切断・加締め部分・絶縁処理」
銅線の切断
ケーブルカッターによる切断(renogy製品)
複数ある銅線を整列させた様に1回で綺麗に切断できる。
ボルトクリッパーによる切断(自作)
ケーブル径が大きく2回に分けて切断になる。
そのため、切断場所のズレが若干発生凸凹した銅線切断面になった。
加締め部分
隙間が埋まっている加締め(renogy製品)
丸形圧着端子の筒部分に対して銅線の長さが同じ、先端部分まで上手な圧着になり銅線の暴れが無く隙間がない加締め
自前の圧着ペンチ(自作)
丸形圧着端子の加締める先端部分まで圧着金具が届かない。
端子筒部分の長さに対してケーブルの長さを大まかに計り絶縁部を剥いた。そのため、圧着後銅線が暴れた外見の悪い加締めになった。
絶縁処理
ケーブルサイズ・丸形圧着端子に見合った絶縁チューブ熱収縮(renogy製品)
不必要な金属部分を覆いかぶせ安全にケーブル使用ができる。見た目もスッキリ整う熱収縮チューブ絶縁処理
絶縁テープ処理(自作)
近くの電材屋ではケーブルサイズに合う熱収縮チューブ販売が無く、毎度絶縁テープ処理を施してケーブル自作をする。
テープ幅が広くないため何重にも巻いた絶縁テープの見た目は、熱収縮チューブ絶縁処理に比べて酷いです。
renogyバッテリー並列接続用ケーブルみたいな適切処理を施せるケーブル自作には、下記3点の「工具・消耗部品」が必要です。
- 銅線の切断⇒ケーブルカッター
- 加締め部分⇒端子先端まで潰せる圧着ペンチ
- 絶縁処理⇒熱収縮絶縁チューブ
次は、並列接続ケーブル自作のメリットデメリットなど書いてみます。
自作|バッテリー取り付けボルトに合わない丸形圧着端子
- 電材屋に売ってなかった
- ネット注文は自宅に届くまで1週間
どっちみち電材屋さんへ注文しても一週間以上待つ、私の住んでいる場所が沖縄離島…電材屋さんまで2時間以上掛かる。
妥協して丸形圧着端子38-10・60-10を選び、サイズの合わない丸形圧着端子へM8ワッシャーを使う。
そして、バッテリー放電台へボルト締め!代用品を使い接地面積を増やした状態でバッテリーケーブル取り付けです。
自作|ケーブル切断工具など揃えるまで出費が増える
自作ケーブル(費用)
- ケーブル|1メートル1300円(30㎝2本)
- 丸形圧着端子|4個140円×2個(38-10)
- 絶縁テープ|赤黒2個200円
- 自己融着テープ|600円
- 電工ナイフ|2000円
- ボルトクリッパー|1700円
- 圧着ペンチ|4300円
※38m㎡ケーブル
※ケーブル切断工具にケーブルカッターを選ぶと出費が増えるため、ボルトクリッパーを使っています。
自作|丸形圧着端子の向きを選べるメリット
バッテリー接続用ケーブル自作の最大メリットは「圧着端子の角度を決められる」ことです。
長さを選べるオーダーメイドケーブルも魅力的ですが、端子の向きまでは指定できません。
自分で決められる端子角度のメリットはケーブル「曲げ・捩れ」を減らせ、断線リスクの低い配線・良好な通電に繋がります。
【renogy coreバッテリー2個】ケーブル接続やって思うこと
両方の並列ケーブルを使い実際バッテリー接続をやって思ったことは、全て「バッテリー接続ボルト締め付け」についてです。
renogy coreバッテリー12.8V200ah2台の並列接続を行い感じたことを書き出します。
renogy並列接続ケーブルだとボルト締めが深く行える
バッテリー接続ボルトの長さ
自作ケーブルだと端子が合わなくワッシャー追加分ボルト締めが浅い
バッテリー個数が3~4個になる並列ケーブル接続の場合、丸形圧着端子の嵩張りが増える。
その分、ボルト締め付けは浅くなるため安全と呼べない接続方法になります。
並列接続ケーブルが細い場合は2本を1本へ纏めて圧着する方法など、端子個数を減らす裏技もありますが正規の圧着方法ではありません。
基本的に「ジャンクションバスバー・バッテリーターミナル」などを使い、バッテリー各接続ボルトを深く締め込む方法を採用してください。
充放電に影響するボルト締めについて
lifepo4専用充電器などを使ったリン酸鉄リチウムイオンバッテリー充電中
バッテリーボルト締めが「緩い・浅い」場合、充電器ワニクリップ・接続ボルト付近を中心に発熱します。
もちろんバッテリー間並列ケーブル接続中でも充放電中に起こっているため、接続ボルト締めはバッテリーマニュアル通りの強さで深く締めましょう。
自作ケーブルの場合は「許容電流に余裕を持ったケーブル選び方・接点不良の無い丸形圧着端子カシメを意識する」
どちらの並列ケーブルを選んでも、1番気を付ける箇所です。
【まとめ】並列接続ケーブル比較
renogyバッテリー間接続用ケーブルでは、作り込みが綺麗でバッテリー接続ボルトへ深く適切に接続できる
自作ケーブルでは、部品工具を揃える時間に加えて作る時間も発生する。(費用も高い)
また、丸形圧着端子について必要な「個数・サイズ」が販売されて無い場合も多く、バッテリー接続ボルトへワッシャーを挟み代用するとボルト締めが浅く行われる。
極端に浅い訳では無いため問題ないが、1~2個までのバッテリー接続に対して「1極2丸形圧着端子1ワッシャー」までに抑える方が良いです。
3~4個のバッテリー接続に対しては、ジャンクションバスバー・バッテリーターミナルを使いボルト締めを適切に行えば完璧です。
加えて「銅製」ワッシャー・丸形圧着端子など通電性に優れた部品使用もおすすめ。
許容電流量については、バッテリー200A放電に耐えられるキャブタイヤケーブル38SQ以上を選べば安心安全です。
200A連続放電・200A以上放電する場合は「38SQ2重線・60SQ」を選ぶなど考え工夫すること。
※少量作る場合は、工具が高く割に合わないって事は覚えててね。
バッテリー「直列・並列」接続の参考にどうぞ。
リン酸鉄リチウムイオンバッテリー12.8V300Ah4個を使った「並列・直列・直並列」3つの接続方法について画像を参考に…