LiTimeリン酸鉄リチウムイオンバッテリー12V230ah 2台の並列接続による12V460a作りについてお伝えします。
今回の作業を行うことで、「12.8V400ah(5.12Kwh)⇒12.8V460ah(5.88Kwh)まで0.76kwh電力量アップ」を行います。
並列接続する前の確認


※現在は12V230ah2種類ある(容量アップを行う場合は種類を統一)
- 同時期に購入|リン酸鉄リチウムイオンバッテリー12V230ah Plus(同容量2台)
- 同じメーカ|LiTime
- 同じBMS|200A
並列接続する前作業

- リン酸鉄リチウムイオンバッテリー12V230ah専用充電器によるフルチャージ
- 電圧誤差を無くすまで放置(0.1V未満)
- 並列接続を行う
並列接続後の対応
- バッテリー電圧が均等するまで放置(24時間)
- 放電開始
- ケーブル・ブレーカー発熱チェック

※今回使用する12V230ah「Plus」については、ヒーター機能・Bluetooth搭載前のBMS強化バージョン
それでは「並列接続を行う」について作業開始です。(前作業などはリンク読んでね♪)
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モチベーションアップに繋がります。
LiTimeリン酸鉄リチウムイオンバッテリーNEWシリーズ12V460ah作り
- 12V230ah2個の並列接続から容量アップを狙う
- 放電用12V100Aケーブル加工
- 12V230ah並列接続を行う
- 並列接続する理由
- ケーブル作り方
- 並列接続する方法
12V230ah2個の並列接続から容量アップを狙う
なので入れ替えを検討した結果、LiTimeバッテリー12V230ah2台を選びました。
理由として、
- 12V400ah Plus|別の容量を使ってみたい
- 12V460ah Plus|販売金額と容量が合わない
- 12V200ah Plus2台|既に使っている
- 12V230ah Plus2台|容量460ahに届く・単体460ahより安価・BMS2枚から充電放電の制御
※BMSボードについては後で伝える
蓄電システムが作れる!
放電用12V100Aケーブル加工
- ジャンプケーブル長さ決め切断・先端加工
- 「丸形圧着端子・放電ケーブル・ジャンプケーブル」同時圧着
- 並列接続ケーブル完成(放電ケーブル付き)


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※2024年9月追記|ボルトクリッパーより、ケーブルカッターが便利です。



ケーブルに書いて無い場合が多いです。12Vシステムを組み上げる場合、バッテリー⇒インバーターに接続する配線は、太いケーブルが必要になります。
そして、ソーラーパネルから発電量を稼ぎたい場合は並列接続に限られてきます。(ポータブル電源は別)
どちらも、電流過多になりますからケーブル選びは一番慎重に行いましょう。選ぶ条件として、
- 電流許容量
- 許容電流算出周囲温度
上記2点によりケーブルの太さを決めます。
- 使用する環境が高温になる場合は「許容電流算出周囲温度・電流許容量」どちらも高いケーブルを選ぶ事(60℃~100℃)
- 使用する環境が高温にならない場合は「電流許容量」を目安にケーブルを選ぶ事(30℃~60℃)
こちらを覚えておくと電線選びの基準が絞れます。参考として「橋本産業」をご覧ください。
バッテリーDC放電・正弦波インバーターAC出力・電化製品の消費電力(W)に見合ったケーブル接続をしましょう。
例として、
- バッテリー瞬間最大放電:200A(5秒)
- 正弦波インバーター定格出力:2500W
- 電化製品の消費電力:2500W
動いたと仮定して「2500W÷12V=208A」208Aを5秒間ケーブルは耐える必要性があります。
実際200A流せるケーブルは太すぎて扱いにくいため、長さ太さを合わせた100A×2本で対応する方が無難です。
上記例えはケーブルが燃える程の無理やりな例えですから、真似をしないようにご注意ください。
どうしても2500Wを消費したい場合は「24Vシステムを選ぶ(電流の半減)・150A×2本(許容量を上げる)・12Vシステムを分ける(電流の分散)」工夫をしましょう。
- 許容電流の上限=導体温度が上がり耐熱温度まで上昇する
- 温度の高い環境=許容電流算出周囲温度の低い電線では許容量が下がる
- 電線が細い=電流許容量がそもそも低い
使用するケーブル(電線)について知識を付けましょう。
引用先|太陽光発電の自作について
また、並列接続用ケーブルと言うのは、既製品としても手に入ります。少量使う場合などは、作るより購入する方が良い場合もあるため、下記リンクを参考に「作る・購入する」どちらか決めましょう。
【RENOGY・自作】バッテリー並列接続ケーブルを比較する。並列ケーブルを作る費用から、許容電流までの紹介。加えてリン酸…
12V230ah並列接続を行う

「ケーブル・ブレーカー」熱対策について
- バッテリー並列接続
- 正弦波インバーター接続
全ての作業が終わり家電製品を使い始めてから、ケーブル類ブレーカー発熱チェックを行うこと!
熱くなり触れない部品がある場合は、見直し強化する事
- 放電ケーブルが熱い|1本出し⇒2本出しへ強化(太いケーブル1本も検討する)
- 正弦波インバーターケーブル接続端子付近が熱い|本体ケーブル接続部へ丸形端子の内径が合っているか?
- サーキットブレーカーが熱い|丸形圧着端子の接続が適切か?
- バッテリー接続端子付近が熱い|接続ボルトが適切に締め付けられているか?
並列接続の順番
- 右バッテリープラス側|放電並列ケーブル接続(チャージコントローラーPVプラスケーブル含む)
- 左バッテリープラス側|放電並列ケーブル接続
- 右バッテリーマイナス側|放電並列ケーブル接続
- 左バッテリーマイナス側|放電並列ケーブル接続(チャージコントローラーPVマイナスケーブル含む)



※2024年10月(追記)
バッテリー接続ボルトへ端子類を多く接続すると多く重なる分、浅い接続になり熱を保持しやすい状況になります。状況としては好ましくありません。
接続ボルトへ通す端子数は2個までと決めて、多く端子類を接続したい場合はジャンクションバスバーなどを活用しましょう。
バッテリー出力ケーブル数の違い


- 照明・TVなど消費電力の安定する家電なら「一定の容量を連続して出力する並列接続」
- エアコン・冷蔵庫など消費電力の上下が多く安定しない家電なら「最大出力を取るバスバー式の並列接続」
- エアコン・電子レンジなど消費電力の上下が多く、1000Wを超える家電を同時に使うなら「最大出力を取るバスバー式の並列接続」
1つのバッテリーを横つなぎに出力すると、容量アップにはなりますが出力性能は単一です。
2つのバッテリーを横つなぎに行い各バッテリーより出力ケーブルを接続すると、バッテリー放電に強いリン酸鉄リチウムイオンバッテリー並列接続が行えます。

LiTimeリン酸鉄リチウムイオンバッテリー最上位モデルより強化された部分

- 最上位モデル12V460ah plus|BMSボード250A
- 12V230ah plus並列接続2個⇒12V460ah|BMSボード2枚400Aによる放電
- 12V460ah単体⇒バッテリー1つサイズが小さい/高価(283,000円)
- 12V230ah2並列接続⇒バッテリー2つサイズが大きい/安価(116,000円)
※キャンペーン・セール情報多いから、価格の比較は下記ボタンからどうぞ
上記以外の並列接続メリットについてお伝えします。
最上位モデル12V460ah|BMSボード250A

バッテリー
- セルタイプ:LiFePO4
- 保証:5年
- サイクル回数:4000回以上
- 公称電圧:12.8V
- 公称容量:460Ah
- 電力量:5888Wh
- 最大接続システム(並列&直列):最大4直列4並列
- 内部抵抗:≤40mΩ
- 認証:FCC CE PSE
BMS
- BMS:250A
- 最大継続出力電力:3200W
- 最大継続充電電流:250A
- 最大継続放電電流:250A
- 最大1秒放電電流:1000A
充電
- 充電方法:専用充電器/ソーラーとMPPT/走行充電器
- 充電電圧:14.4V±0.2V
- 推奨充電電流:92A(0.2C)
温度
- 充電温度:0℃~50℃
- 放電温度:-20℃~60℃
- 保存温度:-10℃~50℃
- 低温保護:なし
- 低温保護再開:なし
その他
- 端子:M8
- 重量:39.3kg
- サイズ:520mm*269mm*220mm
- シェル材料:ABS樹脂
- 保護等級:IP65
BMSボード250A性能
- BMS:250A
- 最大継続出力電力:3200W
- 最大継続充電電流:250A
- 最大継続放電電流:250A
- 最大1秒放電電流:1000A
最大1秒放電電流:1000A(25000W)…何のメリットがあるのかな?冷蔵庫は、1秒未満1700W5秒未満600W~800W…2人暮らしサイズの冷蔵庫が4台同時に使える!って事にでも例えておこうかな👍(にしてもスペックお化け級)
それでは、12V230ah2並列接続について見てみましょう。
12V230ah並列接続2個⇒12V460ah|BMSボード2枚400Aによる放電

最大継続充電電流 200A 最大継続放電電流 200A 放電ピーク電流 400A 5秒 最大負荷/インバータパワー 2560W
BMSボード200A性能(230ah)
- 最大継続充電電流 200A
- 最大継続放電電流 200A
- 放電ピーク電流 400A 5秒
- 最大負荷/インバータパワー 2560W
- BMSボード200A
BMSボード250A性能(460ah)
- BMS:250A
- 最大継続出力電力:3200W
- 最大継続充電電流:250A
- 最大継続放電電流:250A
- 最大1秒放電電流:1000A
では、12V230ah並列接続した後のデータに置き換えます。
BMSボード400A性能(200A2枚)
- 最大継続充電電流 200A
- 最大継続放電電流 200A
- 放電ピーク電流 400A 5秒
- 最大負荷/インバータパワー 2560W
- BMSボード200A
- 最大継続充電電流 200A
- 最大継続放電電流 200A
- 放電ピーク電流 400A 5秒
- 最大負荷/インバータパワー 2560W
- BMSボード200A
12V230ah2並列接続によるメリットは、最上位モデル12V460ah単体バッテリーを超える
- 照明・TVなど消費電力の安定する家電なら「一定の容量を連続して出力する並列接続」
- エアコン・冷蔵庫など消費電力の上下が多く安定しない家電なら「最大出力を取るバスバー式の並列接続」
- エアコン・電子レンジなど消費電力の上下が多く、1000Wを超える家電を同時に使うなら「最大出力を取るバスバー式の並列接続」
※今回の内容は、私の自作ポータブル電源(自作蓄電池?)と同じ発想を12V230ahへ例えたお話でした!
【まとめ】12V460ah以上を作るなら12V230ah並列接続が最強!

リン酸鉄リチウムイオンバッテリー並列接続するまでの作業

並列接続する前の確認
- 同時期に購入|リン酸鉄リチウムイオンバッテリー12V230ah Plus(2個)
- 同じメーカ|LiTime
- 同じBMS|200A
並列接続する前作業
- リン酸鉄リチウムイオンバッテリー12V230ah専用充電器によるフルチャージ
- 電圧誤差を無くすまで放置(0.1V未満)
- 並列接続を行う
並列接続後の対応
- バッテリー電圧が均等するまで放置(24時間)
- 放電開始
- ケーブル・ブレーカー発熱チェック
リン酸鉄リチウムイオンバッテリー並列接続
ケーブル作り
- ジャンプケーブル長さ決め切断・先端加工
- 「丸形圧着端子・放電ケーブル・ジャンプケーブル」同時圧着
- 並列接続ケーブル完成(放電ケーブル付き)
並列接続の順番
- 右バッテリープラス側|放電並列ケーブル接続(チャージコントローラーPVプラスケーブル含む)
- 左バッテリープラス側|放電並列ケーブル接続
- 右バッテリーマイナス側|放電並列ケーブル接続
- 左バッテリーマイナス側|放電並列ケーブル接続(チャージコントローラーPVマイナスケーブル含む)
- 最上位モデル12V460ah単体バッテリーより安く作れる
- 最上位BMSボード1個よりBMSボード2個(200A×2枚)の方が高い放電能力になる
12V400ah入れ替えを行った理由|BMSボード250A不具合

- 晴天・雨の日どちらでも発生
- ソーラー発電による充電中
- 正弦波インバーターによる放電中
- 過放電ではない(13.1V・13.2Vでも充放電停止する)
- 過充電でもなく機能停止
- 充電制御電圧(14.6V)を超えて充放電機能の停止(15.0V以上になる)
- チャージコントローラー設定(USE:過去の推奨電圧・Li:現行バッテリーの推奨設定)どちらも停止
- 充放電停止期間|1日内から3日内(バラバラ)
並列接続を行ったリン酸鉄リチウムイオンバッテリー生活は4年目に入り、毎日電圧計を見て思う事は「単体使用のバッテリーは充電制御が甘い」気がします。
トラブル発生|リン酸鉄リチウムイオンバッテリーについて
消費電力の上下が激しい家電製品を、単体バッテリーから長期間使うと発生する。
※過去含めて「性能の高いBMSボード250A1枚・性能の低いBMS100A1枚」どちらでも発生
トラブルを減らす方法|リン酸鉄リチウムイオンバッテリー並列接続
充電について⇒1枚より4枚制御だとトラブルが起こらない(3年前に並列接続を行った分はトラブル無し)
放電について⇒瞬間的な大電流も、各バッテリーへ分散させて無理をしない使い方をする
※5年目の並列接続についてもトラブル無く使えています👍
以上12V400ah入れ替えを行った理由でした。
BMSボード250A不具合を考えると、使う用途が毎日の場合は
そして、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーから電源システムを作る場合は、シンプルな方法を採用しましょう👍5000W出す場合は、バスバーを増やすの忘れない様にね♪

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※現在は、サブ機12V230ah×2台として毎日使っています♪(キャンペーン・セール期間外は、6%割引クーポンコード「kuro」使ってね♪)